muraokaCD
『赤毛のアン』の翻訳者の村岡花子さんは、昔ラジオで「子どものしんぶん」という番組を担当されて、子どもたちに絶大な人気があったそうです(福音館書店相談役の松居直さんも「心に残る村岡のおばさんの声」というエッセイを『赤毛のアンと村岡花子の世界』に寄せていらっしゃいます)。その村岡花子さんが子どものために朗読したお話を集めたCDが、4月中旬に発売となります。これは発売元から送ってもらったデモCDで、スタッフは早速聞かせてもらいました。温かくユーモアを含んだ声で語られる愉快なお話の数々は、娯楽の少なかった時代にどれほど子どもたちの心を喜ばせたことだろうと、想像に難くありません。貴重な音源を今まで持っていてくださった方に感謝!「村岡さんってどんな声の人?」と単純な興味も満たせますよ。

「花子からおはなしのおくりもの」朗読:村岡花子
 戦前に残された村岡花子による朗読集。今や童話の殿堂入り作品『家なき子』や『フランダースの犬』、『小公子』等を、翻訳した村岡花子自身が朗読。戦前のSP盤から初めて復刻される甦る心の声。(ユニバーサルミュージック/予価:2000円+税)