dondonbunko
こぐま社から新しい幼年童話が刊行されました。シリーズ名は“こぐまのどんどんぶんこ”――どんどん、楽しく読んでもらえるようにという願いがこめられたシリーズです。初めて一人で読もうとする子どもがなるべく抵抗がないようにと、文字は大きめで行間もゆったりと取られ、お話のイメージを自分で作っていくのに手助けとなるような挿絵もついています。「まずは本を読むのが楽しいと感じてもらえるように」という工夫が、随所にみられます。

創刊の2冊は、どちらも愉快なお話です。
『たらふくまんま』はとんでもなく大食漢の山男で、村人の家に入っては勝手にご飯を食べてしまうので、みんなはとても困っていました。どうにかしてこらしめようと考えた村人は、たらくふまんまの歩く道に落とし穴を仕掛けるのですが…。
『ポンちゃんはお金もち』は、突然現れた不思議な男の子ポンちゃんと一緒に、コータが移動遊園地で楽しく遊んだ日のお話。ポンちゃんは遊園地で遊ぶお金をみんな払ってくれるけれど、なぜか使うのは全部10円!さて、ポンちゃんの正体は…?
ぜひ、子どもたちに「おもしろい本が出たよ!」と、紹介してくださいね。

『たらふくまんま』馬場のぼる 作・絵/こぐま社 1200円+税
『ポンちゃんはお金もち』たかどのほうこ 作・絵/こぐま社 1200円+税