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ローズマリ・サトクリフのローマ・ブリテン4部作や、フィリパ・ピアス、ルーマー・ゴッデンなど、イギリス児童文学を数多く翻訳された猪熊葉子さんが、大人に向けて子どもの本の魅力を語った本が出版されました。『大人に贈る子どもの文学』(岩波書店/2100円+税)です。
子どもの本がなぜ幸福な結末を持っているのか、子どもの本の“子どもの本”たる所以はどこにあるのか――長年、児童文学を研究されてこられた猪熊葉子さんが、今の時代を生きる人々(特に大人)に向けて書き残したおきたいと思われたことが凝縮された1冊です。私もこれから読むので、あまり詳しいことはかけないのですが、「はじめに」を読んだだけでも胸がいっぱいになりました。なぜ大人が児童文学を読むのか、「子どもの本なんて…」と思う大人にこそ読んでほしいと思います。

また、ナルニア国では10月19日(水)にこの本の出版を記念して、猪熊葉子さんの講演会を開催します。ナルニア国で『大人に贈る子どもの文学』をお買い求めの方で、講演会参加を希望される方には、参加券を差し上げます。カウンターのスタッフにお声をおかけください。
※講演会の正式な告知に向けて、ただいま準備中です。今しばらくお待ちくださいませ。