こぐま社のどんどんぶんこの最新刊は、日本の昔話からちょっぴり怖い話を6話集めた『千びきおおかみ』です。
どれも短くてあっという間に終わってしまいますし、雰囲気のある挿絵があまり怖すぎないので、「怖いお話は読みたいけれど、怖すぎるお話はイヤ」という子にもおすすめです。それにしても、やっぱり怖いことは日が暮れて暗くなってから起こるのだなぁと改めて思います。夜も昼と同じくらい煌々と明るい中を生きている現代人には、暗闇の中にひそむ何者かを恐れる気持ちが昔の人に比べるとだいぶ薄れている気はしますが、それでも読んでいると背筋がヒヤッとすることがあり…。皆さんもぜひお試しください!

『千びきおおかみ 日本のこわい話』筒井悦子再話/太田大輔絵/こぐま社 1200円+税