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A.A.ミルンの『クマのプーさん プー横丁にたった家』は、岩波書店からハードカバーの箱入り愛蔵版や少年文庫版(2分冊)など、色々な版で出版されています。エピソードを1話ずつ分冊にした「プーさんえほんシリーズ(全15冊)」も出ていましたが、こちらはかなりの巻数がすでに品切れとなってしまいました。このお話を楽しめる年齢の子が自分で読めるカタチのものがほしいなと思っていたところに、絵本タイプの新シリーズ「はじめてのプーさん」が登場しました。最初の3巻は『プーのはちみつとり』『プーあそびをはつめいする』『イーヨーのあたらしいうち』(岩波書店/各1000円+税)――見返しには単色ですが百町森の地図が付き、中の挿絵はカラー、文字も以前のプーさんえほんより大きくなり、ずっと読みやすくなりました。漢字には数字以外ほとんどふりがながふってあるので、お話の好きな子は1-2年生から十分読めます。もちろん、読み聞かせてあげればよりお話をたっぷり楽しむことができますので、ぜひ親子でお楽しみくださいませ。

大人の方にはもう一つ、洋書のプーさんのご紹介です。ペーパーバックで“Winnie-the-Pooh”“The House at the Pooh Corner”(各2340円+税)が新たに入荷しました。ペーパーなのにちょっと高めなのは、中のイラストが総カラーだからです。もちろん挿絵はE.H.シェパードのもので、岩波書店版と同じです。英語でプーさんの世界を楽しみたい方、ユーモラスなプーの歌(詩)も英語で読むと とっても素敵です!