karatachi
岩波少年文庫が新版になってから15年ということは、そんなに長い間この本は品切れだったのですね!ちょっとオドロキ…。
北原白秋の『からたちの花がさいたよ』(880円+税)が、ようやく少年文庫に入りました。白秋の詩は歌がついているものが多いので、読んでいてもなんとなく口ずさんでしまいますが、音に乗せなくても詩の言葉を読んでいくだけで、自然とリズムが生まれてきます。散文とは違った心地よさに、黙読よりは音読したくなる1冊です。白秋が活躍した明治~大正時代の文章を読もうとすると、難しく感じることもありますが、この詩は全然難しくないし古くない!ぜひ子どもたちにも読んであげてほしいと思います。
ちなみにこの本は初山滋が挿絵を書いていますが、それもとっても素敵です。少年文庫としては贅沢に、中は一部色刷り。どうぞお手に取ってご覧ください。