嬉しい復刊のお知らせです。
リザ・テツナーの『黒い兄弟』は、出版社がベネッセコーポレーションからあすなろ書房に移ったのが2002年。佐竹美保さんの表紙画で親しまれていましたが、ここ数年品切れとなっておりとても残念に思っていました。ナルニア国では某私学小学校の6年生にスタッフがこの本のブックトークを行ったことがありますが、彼女の熱いトークで作品のおもしろさが子どもたちに強く伝わったためか、その後本を買ってくれた子どもたちが10数人いたことはとても嬉しい思い出です。子どもたちは翻訳ものや分厚い本(『黒い兄弟』は上下巻で800頁近くになります)は読まないと言われていますが、そんなことはない! おもしろさを充分に伝えられれば、手に取ってくれる子はいると勇気をもらいました。そんな印象深い本が判型と画家を変えて、新たにこの10月再刊されたのは本当に嬉しいことです。また6年生に紹介しなくちゃ!
アン・ローレンスの『五月の鷹』は、知る人ぞ知る作品です。この本が最初に出版されたのは1992年でベネッセコーポレーションのベストチョイスというシリーズでした。物語の細かい部分は忘れてしまったのですが、ワクワクする幸せな読書体験をしたことが記憶に残っています。そんな読者が多かったためか、こちらも10月にサウザンブックス社より約30年ぶりに復刊となりました。知っている人も知らない人も、忘れてしまった人もまた新たに出合いなおしていただけたらと願っています。翻訳者の斎藤倫子さんは今回旧訳に手を入れられたそうですので、貴重な旧版をお持ちの方もぜひ読みなおしてみてください!

新装版『黒い兄弟』リザ・テツナー 作/酒寄進一 訳/あすなろ書房 上:1760円(税込)/下:1980円(税込)
『五月の鷹』アン・ローレンス 作/斎藤倫子 訳/サウザンブックス社 2090円(税込)
こちらの本の詳細は、サウザンブックス社のHPをご覧ください→『五月の鷹

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