作家の寮美千子さんは、2007年から奈良少年刑務所で受刑者たちに絵本と詩を使った「物語の教室」の授業を行い、そこで少年たちが読んだ詩は『空が青いから白をえらんだのです』『世界はもっと美しくなる』などの本にまとめられています。昨年末にはこの取り組み(社会性涵養[かんよう]プログラムというそうです)について書かれた『あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室』が出版され、新たな感動をよんでいます。ナルニア国でもこの本に関連してお話を伺いたいとお願いしたところ、寮さんにご快諾いただきました!講演会は4月7日(日)の予定です。皆さんぜひ予定を空けておいてくださいませ。

『あふれでたのはやさしさだった』寮美千子著/西日本出版社 1000円+税
『世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集』詩・受刑者/編・寮美千子/ロクリン社 1600円+税
『空が青いから白をえらんだのです』新潮文庫 520円+税
★「(彼らは)加害者になる前に被害者だった」という言葉が胸に刺さります。犯罪を犯さざるを得なかった彼らを再び社会にどのように受け容れていくか、そのために彼らのことをまず知ることが大切なのではないでしょうか。