madosan
まど・みちおさんの詩を美智子さまが英訳された詩集は、以前すえもりブックスから出て最近文藝春秋から再版になった『どうぶつたち』『ふしぎなポケット』の2点がありますが、そこに新しい2作品が加わりました。『けしゴム』『にじ』の2点です。今回もまどさんのたくさんの詩の中から、美智子さまが約20編ずつ選んで1冊の本にまとめられました。装丁は前回と同じく安野光雅さんです。こんなに短くやさしい詩(言葉)を、違う言語(言葉)に置き換えるなんて、本当に奇跡のような1冊です。帯に「ふたりの詩人の魂が言語をこえて響き合います」とありますが、本当に美しい響きが聞こえてくるような気がしました。1篇1篇大切に読んでいきたい詩集です。