watashitatinoshima
リンドグレーンの作品としては、ちょっと地味でなかなか読む人の少なかった『わたしたちの島で』が、少年文庫に入りました。そのわけは…このオビにヒントがあります!実はこの夏、「なまいきチョルベンと水夫さん」というこの作品の映画が日本で公開されることになったのです。試写会を見に行ったスタッフによると、とっても楽しくて「チョルベン(写真の女の子)が、とってもかわいい!」映画だそうですよ。かくいう私も、リンドグレーンの他の作品は読んでいたけれど、なぜかこれだけ手が出なかった1作―、その理由は菱木晃子さんの解説にある通り「壮大なファンタジーの世界へ迷い込む話でもなければ、はらはらドキドキの大冒険がくりひろげらる話でもなく」だったからかもしれません。でも、日常の中にある小さな幸せこそが本当に人生を豊かにするものだということは、年を重ねるごとに感じるものです。子どもたちの生き生きした様子を通して、リンドグレーンが描いた“幸福”を多くの方に味わっていただきたいと思います。この夏はぜひ映画と本で、スウェーデンの島暮らしを楽しみましょう!