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筑摩書房が2014年夏から刊行している伝記のシリーズ「ちくま評伝シリーズ<ポルトレ>」の最新刊は、『石井桃子 児童文学の発展に貢献した文学者』(1200円+税)です。このシリーズは、中・高生向けのよい伝記がないという学校現場からの声を受けて作られたもので、「“立派な人の紹介”の伝記ではなく、欠点も含んだ人物評伝。易し過ぎず、難し過ぎないもの」ということを目指しているとのこと。これまでのラインナップも、伝記としては今まであまり見なかった人たちが入っていて、注目されています。その中で石井桃子さんが取り上げられた―という訳なのです。

もちろん大人の方には、尾崎真理子さんの書かれた『ひみつの王国 評伝石井桃子』(新潮社/2700円+税)が絶対オススメ!でも、「いきなり500ページ超の本を読む自信はない…けれど、石井桃子さんってどんな人だったのか知りたい」という方には、取り掛かりとしてよいかもしれません。

『石井桃子 児童文学の発展に貢献した文学者』筑摩書房編集部・著/筑摩書房 1200円+税
※巻末に直木賞作家の中島京子さんによるエッセイが掲載されています。