enogu
アーディゾーニの新刊絵本は2011年にこぐま社から出た『完全復刻版 チムとゆうかんなせんちょうさん』を除けば、2005年の『あめあめ ふれふれ もっとふれ』(のら書店)以来、ナント9年ぶりです!その間に福音館書店から出ていたチム・シリーズが1巻を残して品切れになってしまったりと、素晴らしい画家なのになぜかあまり広く知られていないのがとても残念と思っていました。
これは売れない画家とその家族の物語。画家の子どもであるサラとサインモンという姉弟が、窮地に陥った父親のために健気にがんばるお話です。最後はもちろん幸せな結末が待っていますので、そこは安心して読んで大丈夫。後姿や遠目の全身像から登場人物の気持ちが伝わる絵は、アーディゾーニならではです。吹き出しの部分が手書き文字なのもステキ!ぜひお手にとってご覧くださいね。

★『あかいえのぐ』(瑞雲舎/1300円+税)