児童文学者の長谷川摂子さんが今月の18日にお亡くなりになったというニュースに、ナルニア国のスタッフはみな驚いています。長谷川さんに講演会をしていただいたのは2004年(ナルニア国リニューアルオープンの年)のことでした。その時の「昔話と子どもの内なる自然」というお話は、今でも深く心に刻まれています。子どもにとって昔話がどれほど大切なものか、「残酷だ」という安易な大人の価値観によって、昔話の正しい力が子どもに伝わらなくなることの恐ろしさを、講演録を読み直しながら改めて感じました。保育園での体験から、子どもたちの心に届くたくさんの絵本を作ってくださった長谷川摂子さんに、もう一度感謝の気持ちを伝えたいと思います。長谷川さんの作品は、きっとこれからも子どもたちに読み継がれていくことでしょう。