教文館の出版部から新刊のご案内です。ノエル・ストレトフィールドのShoes Seriesの1冊、アイススケートをテーマに2人の少女の友情と成長を描いた『ふたりのスケーター』は、かつて『白いスケートぐつ』のタイトルで紹介されたこともある幻の作品の新訳で、翻訳者は前回の『ふたりのエアリエル』に続き、御年94歳の中村妙子さん! ウィンタースポーツのシーズンが始まり、フィギアスケートが日本選手の活躍で注目度も高まっているこの時期にぴったりの新刊ではないでしょうか。
まったく対照的な家庭に育った2人の少女ハリエットとララはアイススケートを通じて出会い、競い合いながらも友情をはぐくみ成長していきます。それを見守るすてきな大人たちの存在はまさに王道の児童文学そのもの。見た目は少し地味ですが、読者の心の中にキラキラとした夢や希望を与えてくれる作品です。ぜひ、子どもたちに紹介してください!そして大人の方にも読んでいただきたい1冊です。
『ふたりのスケーター』ノエル・ストレトフィールド著/中村妙子訳/教文館 1200円+税