おはなしを語る人たちにとって、手元に置いて折あるごとに読み返さなければならない本はいくつかありますが、これも間違いなくその1冊になることでしょう。本日入荷した東京子ども図書館のブックレット『昔話と子どもの空想』です。

なぜ昔話がこれほど子どもの子心を引きつけるのか――実際に子どもたちにおはなしを語ることでその不思議な魅力を実感してきた語り手は多いと思いますが、理論を知ることで語り手がより自信をもって昔話のよさ(もっと言えば必要性)を伝えることができると思います。昔話を学ぶことは、現代の創作も含めた子どもの文学をより深く理解するために必要なことです。ぜひ、子どもと本に関わる多くの方にこの小冊子をお読みいただきたいと思います。

『昔話と子どもの空想』(TCLブックレット「こどもとしょかん」評論シリーズ)/東京子ども図書館 編・発行 800円+税

◆東京子ども図書館の季刊誌「こどもとしょかん168号 2021年冬号」(710円+税)の特集は、2015年5月に行われた松岡享子さんの講演会の記録「ことばの力」です。中で語らえる「実のあることばで話す」をはじめとする松岡さんの言葉の重みにハッとする講演録、こちらも小冊子と合わせてのご購読をお勧めします。

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