『やまの動物病院④ ハチは救急車ねこ』
『やまの動物病院④ ハチは救急車ねこ』
なかがわちひろ 作・絵
徳間書店 刊
2026年3月31日 発行
1870円(税込)
64ページ
分類:フィクション
対象:小学校低学年から
ねこのとらまるは山の動物たちのおいしゃさん。きょうは、ハチという小さなねこが手つだってくれますが…。
2022年に最初のお話が出て、早くもシリーズ4冊目です。大概、シリーズものって巻が進むと予定調和になりがちだったりしますが、本作はますます絶好調~!
とらまるの活躍に目が離せないってかんじです。
まちの動物病院で暮らす大きなねこのとらまるは、毎晩まちの先生が眠ったあと「やまの動物病院」を開いて、山の動物たちのけがや病気をみていました。そんなある春の日のこと。病院のドアをあけてみると、牛乳うけの中で、やせっぽちのねこが鳴いていました。手紙もあります。
その小さなねこはハチと呼ばれるようになり、病院に預けられることになりました。そしてその晩、すぐにとらまるの助手のように活躍しはじめましたーー。
とらまるの表情やしぐさが実にいきいきとしていて、絵を見るのが楽しい!
もちろん、お話の展開もわくわくしながら読み進められるのですが、挿絵も見逃せないです。ので、自分で読める年齢だったとしても読んでもらったほうが、きっと何倍も楽しいに違いないと思います。ゆっくりと耳を澄ませて、ページをすみずみまで見入る。そんな時間をもてたら至福だなあ~。わたしも誰かに読んでもらいたいくらい(笑)!
病院にやってくる動物たちも、個性豊かで、種もさまざま。これを描き分ける作者に感服します。
それから読めば読むほど、まちの先生がすてきって思えてきます。そんなに登場はしませんが、ちゃんとまちの先生との関りがある上での「とらまる」の活躍なのです。
読んでもらえたら、未就学児でも楽しめる世界観です。 (す)
