【たくさんのふしぎ40th】 🤔 『かっこいいピンクをさがしに』
【たくさんのふしぎ40th】🤔 (2024年3月号)
『かっこいいピンクをさがしに』
なかむらるみ 文・絵
福音館書店 刊
2026年2月5日 発行
1430円(税込)
40ページ
みんなにきいて考えた。”ピンク”ってどんな色?
色鮮やかなピンク色の表紙が目を引く本書。タイトルをみると”かっこいい”、”ピンク”とあります。ん?ピンクってかっこいいの?私には対義語のように思えるこの2つの単語。ですが、”ピンク”と一言でいってもいろいろな色味があります。著者はある日の娘との会話で口にした「かっこいいピンクが好き」という自身の言葉をきっかけに、かっこいいピンクを探しにでかけます。
外国、日本の街並みを彩るピンクやアーティストが自分の作品に使うピンク、小学校の制服など、世界各地でピンクは使われています。その中には、ショッキングピンクのように強い色や淡い色があり、それぞれに印象が異なります。光の当たり具合や周辺にある他の物の色との差で見え方が変化することもあります。ピンクの種類はこんなにたくさんあるのに、”ピンク=女の子の色”というイメージが現代の日本に定着しているのは不思議な気がしますね。後半では日本におけるピンクの歴史や女の子の色というイメージの原点を探っています。ピンクは1000年前から存在しており、平安の貴族たちは性別に関わらずピンクの着物を着こなしていました。装束の色は季節や個人のセンスによって選ばれていたのだそう。ピンクが女の子を連想させるようになったのは最近のことなのです。
ピンクは女の子が好む色?いいえ、ピンクが好きな男の子だっています。ある男性は昔からピンクが好きでしたが勇気がなくて着ることができなかったといいます。45歳くらいになった時、ピンクのものを身につけ始めました。そこから自分の好みのものを着る楽しさに目覚め、今ではピンクに限らず色々な柄、色のものを着ているのだそうです。好きなものを着ているその男性はかっこいい!著者はそう思いました。私もそう思います。好きな色を身につけて楽しく生きていく。そんな暮らしが人生を豊かにするのです。(ほ)
