出版部の刊行物

太宰治における聖書

田中良彦

3,960円 税込 (本体価格:3,600円)

出版社:教文館

判型:四六判

頁数:286+口絵8

ISBN:978-4-7642-6191-4

発売年月:

内容詳細

「入院中はバイブルだけ読んでゐた。」
教会に属することはなかったが、隣人愛をモットーとして、聖書を生涯手放すことのなかった太宰治。彼はなぜキリスト教に心を寄せたのか? イエスの言葉からどのような慰めを受けたのか? 聖句との初邂逅を辿る論考を含む、太宰文学の人間観を究明する実証的考察。

<目次より>
Ⅰ 作家以前
 1 太宰治と聖書――最初の出会い
 2 青森時代における太宰治とキリスト教
Ⅱ 前 期(1933-1937年)
 3 太宰治と内村鑑三『基督信徒の慰』 ――「胸をときめかせて読んでゐます」  
 4 太宰治と黒崎幸吉編『新約聖書略註 全』――「入院中はバイブルだけ読んでゐた」
Ⅲ 中 期(1938-1945年)
 5 一九四一、四二年における太宰治と聖書――「聖書知識」も視野に入れて
 6 「風の便り」――「エホバを畏るるは知識のもとなり」
 7 「律子と貞子」――「無くてはならぬものは多からず、唯一つのみ」  
 8 『正義と微笑』――聖書の引用をめぐって
Ⅳ 後 期(1945-1948年)
 9 「饗応夫人」「眉山」――「己のごとく汝の隣人を愛すべし」  
 10 「人間失格」における「隣人」
 11 「人間失格」――「神の子」と「神様みたいないい子」
 附章 小山清の「人間失格」論

◇著者紹介◇田中良彦:埼玉県生まれ。立教大学文学部卒業、武蔵大学大学院修士課程修了。元埼玉県立松山高等学校教諭、元立教大学文学部兼任講師。著書 『太宰治と「聖書知識」』(朝文社、1994 年)、『評伝 小山清』(同、2008 年、埼玉文芸賞受賞)、『対照・太宰治と聖書』(鈴木範久と共編著、聖公会出版、2014 年)ほか。

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