出版部の刊行物

二つの宗教改革
ルターとカルヴァン

H. A. オーバーマン 日本ルター学会/日本カルヴァン研究会訳

3,850円 税込 (本体価格:3,500円)

出版社:教文館

判型:A5判

頁数:320

ISBN:978-4-7642-7413-6

発売年月:

内容詳細

ルターは本当に「最初のプロテスタント」なのか?
カルヴァンの「偉大さ」と「限界」はどこにあるのか?

神学史と社会史の複合的な視点から中世後期と宗教改革の連続性を明らかにし、宗教改革研究に画期的な影響を及ぼした歴史家オーバーマンの本邦初訳書。

「私が留保するのは、一回限りの宗教改革的転回という考えはロマンティックで非現実的だと考えるからである。つまり力強い神のブルドーザーがやって来て、宗教改革への途上にあるすべてのバリケードをいっぺんに粉砕した、という考えは現実的でないということである」(本文より)

 

【目次】

編者序文(ドナルド・ワインスタイン)……………竹原創一訳

著者序文 読後焼却のこと……………木村あすか訳

第一章 嵐が発生する……………江口再起/湯川郁子訳

長い15世紀
黒死病の猛威
教皇制の支配から政治的公会議主義へ
「新しい信心」(devotio moderna)──氷山の一角
天国からのような「托鉢修道会のメッセージ」

第二章 ルターと新しい方法(via moderna)──宗教改革的転回の哲学的背景……………竹原創一訳

ルターと新しい哲学
聖トマス──致命的誤り
人格主義──聖フランチェスコの持続的遺産
異議申し立てから抵抗へ──異端審問に対する後期中世の挑戦
転回前の産みの苦しみ
ルターの基本方針──四つの根本的主題の組み合わせ

第三章 マルティン・ルター──獅子の洞窟の中の修道士……………村上みか訳

宗教改革的転回後の障壁
命を得るための拘束は一生の無知を意味する──修道誓願
聖なる道──聖アントニオスから聖フランチェスコへ
聖書を開け放て──聖書のみ

第4章 宗教改革──終末、現代、未来……………菱刈晃夫訳

新しい方法対古い方法
終末から現代へ

第5章 ルターからヒトラーへ……………宮庄哲夫訳

第6章 宗教改革時代の聖画像をめぐる論争……………鈴木 浩訳

現代の研究の殿堂に生じたひび割れ
ルター──教会がそれによって立ちもし、倒れもする争点
聖画像から偶像へ──バアルとしての反キリスト
街頭に戻って──継続された聖画像論争

第7章 歴史的カルヴァンの回復を目指して……………久米あつみ訳

歴史的カルヴァンの消失

第8章 ヨーロッパ宗教改革の新たな見取り図……………竹下和亮訳

第9章 最前線──亡命者たちの宗教改革……………竹下和亮訳

第10章 カルヴァンの遺産──その偉大さと限界……………野村 信/田上雅徳/鈴木昇司訳

カルヴァンの生涯における主要な出来事
公同教会の教父──世界全体のための包括的真理
カルヴァンを覆い隠すもの
カルヴァン──栄誉と忘却と中傷と

解説……………金子晴勇
訳者あとがき……………竹原創一/野村 信
事項索引
人名索引

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