出版部の刊行物

キリスト教教義学 下

近藤勝彦 著

14,300円 税込 (本体価格:13,000円)

出版社:教文館

判型:A5判

頁数:1200

ISBN:978-4-7642-7456-3

発売年月:

内容詳細

現代日本を代表する神学者の集大成

組織神学三部作が遂に完結!




聖書神学を尊重し、遠大な神学史・教義学史を検討し、現代世界の思想的難題にも応答した教義学の記念碑的著作。

下巻では、教会論、救済論、神の世界統治、そして終末論が扱われる。



「教会の戦いは礼拝、伝道、牧会の全面にわたって、いかなる時代にあっても戦い抜かれなければならない。神学もまた説教の強化、キリスト教倫理の闊達化、世界政策の明確化などを合わせて、組織神学の全面にわたって展開されなければならない。その中にあって教義学はあらゆる神学的戦いの土台をなす。戦いは常にここから開始され、ここで支えられ、ここで活力を与えられなければならないであろう。」(あとがき)





【目 次】



はじめに

参考文献略号表



第Ⅵ部 神の国のための神の子たちの共同体としての教会



第30章 教会の歴史的成立

1 教会の歴史的出現

2 歴史のイエスにおける歴史的教会の起源

3 イスラエルとエクレシア



第31章 教会の神的根拠

1 見える教会と見えない教会

2 「神の民」としての教会

3 「キリストの体」としての教会

4 「聖霊の宮」としての教会

補充考察 パウル・ティリッヒにおける「霊的共同体」とその問題



第32章 公同教会の理念

1 諸教会と公同教会

2 一つなる教会

3 聖なる教会

4 公同的教会

5 使徒的教会

6 教会の権能の座



第33章 福音的教会の理念

1 公同教会の伝統と福音的教会の理念

2 宗教改革の教会理念

3 福音的教会の理念



第34章 教会の使命としての伝道

1 忘れられた教義学的主題

2 カール・バルトにおける「伝道」の教義学的考察とその問題点

3 歴史のイエスにおける異邦人伝道

4 終末のしるしとしての伝道

5 伝道の力としての聖霊

6 パウロにおける異邦人伝道の理解──ローマの信徒への手紙9──11章

7 「和解」の遂行に属し、「救済史」に不可欠な伝道

8 ヴォルフハルト・パネンベルクの伝道理解の問題

9 教会の不可欠な使命としての伝道

10 神の伝道と神の協力者



第35章 教会の使命としての礼拝

1 教会の使命としての礼拝と救済史的秩序

2 礼拝における神の行為と人間の行為

3 礼拝における神の行為

4 洗礼と説教と聖餐

5 献げる礼拝



第36章 神とその御業のための「恵みの手段」(media gratiae)

1 聖霊の働きと恵みの手段

2 神の語りかけとしての説教

3 洗礼

4 主の晩餐



第37章 神と人とに仕える教会──奉仕の神学

1 神への奉仕と人への奉仕

2 「主の僕」として「奉仕者」であるキリスト者

3 キリストの奉仕と聖霊のカリスマ

4 言葉の奉仕と業の奉仕

5 兄弟姉妹の相互奉仕と奉仕の普遍性

6 奉仕の職務の制度化・組織化が必要か

7 カール・バルトにおける「奉仕の神学」



第38章 教会の歴史的・制度的形成

1 制度としての教会とその意味

2 聖書

3 信条と信仰告白

4 職制

5 按手礼の意味

6 教会規則

7 教会政治

8 教会規律と譴責・戒告

9 神学校の形成と神学教師の育成



第Ⅶ部 神の子としての人間の救済とキリスト者の生



第39章 三位一体論的救済史的救済論

1 救済論の意味と位置

2 オルド・サルーティス(ordo salutis)か、救済の諸契機か

3 救済論の構成

4 キリスト論的救済論

5 聖霊論的救済論

6 救済の不可逆的過程の一回性



第40章 神の子とされた者の再生

1 救済論の基調語としての「神の子とされること」

2 「神の子とされること」の神学史的回顧

3 「神の子とされること」の救済が持つ二重の意味

4 もう一つの基調語としての「再生」

5 「再生」の神学史的回顧

6 「再生」をもう一つの基調語とする理由



第41章 義認と赦罪

1 義認論は「教会ガ立チモシ倒レモスル条項」か

2 パウロの義認思想とイエスの福音

3 「義認」の法廷的解釈とその限界

4 「義認の教理に関する共同宣言」の評価

5 義認の教理の基準性?

6 信仰ノミ(sola fide)による義

7 キリストノユエニ(propter Christum)義とされる

8 義認と神の義の自己確証

9 洗礼における聖霊の注ぎと義認

10 同時ニ罪人ニシテ義人(simul iustus et peccator)である者の確信



第42章 聖化と堅忍

1 ツィンツェンドルフとジョン・ウェスレーの会談

2 神への所属性としての聖性

3 全体的生の聖化

4 聖化する霊

5 聖化の基盤としての洗礼

6 イエス・キリストに従う

7 「キリストの兵役」(militia Christi)

8 悔い改めの再考

9 聖徒の堅忍

10 「実践的三段論法」(syllogismus practicus)の問題



第43章 召命と派遣

1 「召命」とは何か

2 エレミヤの召命記事から

3 召命の遂行

4 召命の根拠

5 召命と聖霊

6 召命の目的としての人間の共同行為の意味

7 召命と派遣の場所としての世にある教会

8 派遣における艱難

9 召命と職業

10 伝道者・牧師の召命



第44章 信仰と希望と愛──キリスト者の生

1 信仰

2 希望

3 愛



第45章 祈り

1 祈りの神学

2 キリスト教的祈り

3 キリスト教的祈りの根拠と形態

4 イエスの祈り

5 聖霊による祈り

6 執り成しの祈りとしてのキリスト教的祈り

7 祈りの内容と多様性

8 願い求める祈りか、それとも感謝の祈りか

9 祈られる事柄の多様性

10 聞き届けられる祈り



第Ⅷ部 神の世界統治



第46章 神の世界統治

1 神の世界統治の啓示と隠れ

2 真の統治者の唯一性と代替不可能性

3 世界の現実にある歴史的変化と歴史的一回性

4 進歩とその限界

5 悪から善を引き出す神の世界統治

6 神の世界統治とセオクラシー

7 歴史における審判

8 歴史における平和



第47章 勝利者キリスト

1 世界におけるキリストの王権

2 イエス・キリストの勝利とその根拠

3 世界におけるキリストの王権の意味──ヴィサー・トーフトの解釈とその問題点

4 キリストと世を支配する諸霊

5 キリストの国(Regnum Christi)



第48章 教会と国家と神の国

1 教会と神の国──その歴史的概観

2 国家論の諸形態

3 教会と神の国

補充考察 「世のための教会」(Die Gemeinde für die Welt)について



第49章 教会と伝道をとおしての神の世界統治

1 教会の活動をとおしての神の世界統治

2 伝道による世界の聖化

3 教会の世界政策



第Ⅸ部 救済史の成就としての神の国



第50章 終末論の根拠と構成、および終末論史の概観

1 終末論とその根拠

2 終末論の主題と内容構成

3 終末論史の概観

4 救済史的終末論の提唱



第51章 キリストの再臨と最後の審判

1 「再臨」か「来臨」か

2 キリスト再臨の現実

3 再臨の時

4 再臨遅延の問題

5 反キリスト

6 最後の審判

7 万人救済説の意味と欠陥

8 聖霊による変容



第52章 死と復活と永遠の命

1 キリストにある者の死

2 死と洗礼

3 死者の場と時

4 死人の復活

5 復活による変容──三位一体の神の働き

6 永遠の命



第53章 神の国と歴史的終末論

1 神の支配と神の国

2 イスラエルの救い

3 「千年王国」の意味と問題

4 神の国の完成と救済史の成就

5 神の国の現実



第54章 新しい天と新しい地──宇宙的終末論

1 宇宙的終末論の不可欠性

2 宇宙的終末論の近年の試み

3 宇宙的キリスト

4 新しい天と新しい地

5 教会の宇宙論的な意味

6 時間の終末論



第55章 神の栄光

1 「すべてにおいてすべて」

2 終末における神の栄光

3 アーメン、そしてハレルヤ



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