出版部の刊行物

神の子とする恵み
宗教改革信条史における「神の子」概念再考

齋藤五十三

6,600円 税込 (本体価格:6,000円)

出版社:教文館

判型:A5判

頁数:624

ISBN:978-4-7642-7479-2

発売年月:

内容詳細

パウロ書簡を起源として、救済論の一側面として発展した「神の子とする恵み」の教理。

福音の家族的側面が持つ救済の意味を、宗教改革期前後の信仰告白文書を丹念に検証しながら再発見する!

歴史神学的であると同時に、牧会的視点も加味した渾身の研究。



「本書を世に送り出すにあたり筆者は、本来滅びに値する者であった私たちを「子」として救う神の主権的恩恵への頌栄として、書名を『神の子とする恵み』とした。「子とする」と能動態にすれば神の恵みの「御業」が強調され、「子とされる」と受動態にすれば「子」とされる者の「立場」に焦点が当たる。「神の子」概念の基礎となるギリシア語の単語υἱοθεσία(ヒュイオセシア)の語義に照らせば、どちらの表現も可能でそれぞれに意義があるのだが、この概念が神の一方的な恵みを強調するものであることに加え、「子とする御霊」(ロマ八・一五)という聖霊の呼称が定着していること、信条史において重要な役割を担っている『ウェストミンスター信仰告白』が「子とすること」と表現していることにも鑑みて能動態を採用した。このように本書名には、私たちを子とする「神の恩恵の主権性」を強調する神学的意図が込められている。」(「はじめに」より)




【目次】


はじめに

凡例

略号一覧


第1章 序論

1.1 「神の子」概念の聖書における理解

1.2 「神の子」概念をめぐる昨今の議論

1.3 過去の神学史における「神の子」概念の取り扱い

1.4 本研究の意義


第2章 カルヴァンの「神の子」概念理解

2.1 カルヴァンの著作における「神の子」概念の使用

2.2 神学的枠組み

2.3 結語


第3章 信仰告白文書──カルヴァン以前

3.1 『六十七箇条提題』(ツヴィングリ、1523年)

3.2 『大教理問答』、『小教理問答』(ルター、1529年)

3.3 『四都市信仰告白』(ブツァー、1530年)

3.4 『第一スイス信仰告白』(ブリンガー、レオ・ユート、1536年)

3.5 第一グループ(カルヴァン前の文書)の分析


第4章 信仰告白文書──カルヴァンをめぐって

4.序 16世紀のジュネーヴにおける家庭生活

4.1 『キリスト教綱要』(初版)(カルヴァン、1536年)

4.2 『ジュネーヴ教会信仰告白』(カルヴァン、1536年)

4.3 『ジュネーヴ教会信仰問答』(カルヴァン、1541/42年)

4.4 『ジュネーヴ協定』(カルヴァン、1551年)

4.5 『ジュネーヴ英語教会信仰告白』(ウィッテンガム、カルヴァン監修、1556年)

4.6 第二グループ(カルヴァン関連文書)の分析


第5章 信仰告白文書──カルヴァン後

5.1 『スコットランド信仰告白』(ノックス、1560年)

5.2 『ハイデルベルク信仰問答』(1563年)

5.3 『第二スイス信仰告白』(ブリンガー、1566年)

5.4 『三十九箇条』(英国教会の信仰箇条、1571年)

5.5 『ドルトレヒト信仰基準』(1618-19年)

5.6 『ウェストミンスター信仰告白』(1647年)

5.7 第三グループ(カルヴァン後の文書)の分析


第6章 「神の子」概念研究の総括と展望

〔第一部〕 歴史的課題──宗教改革期信条史における「神の子」概念の位置づけ

6.1 カルヴァン前後の歴史的流れ全体の概観

6.2 信仰告白文書の文脈的性格(Contextual Nature)

6.3 『ウェストミンスター信仰告白』第12章の意味を再考する

6.4 結語

〔第二部〕 神学的課題──信仰告白文書における「神の子」概念の神学的機能

6.5 パウロの「神の子」概念(ヒュイオセシア)との比較

6.6 「神の子」概念に関連する重要教理

6.7 信仰告白文書中に「神の子」概念があることの神学的利点

6.8 「神の子」概念の適切な提示方法

6.9 結語


附論 遠景


あとがき

文献リスト

当店の掲載商品には、これまでに取り扱ったすべてのアイテムが含まれており、現在店頭に在庫がない場合もございます。在庫状況についてはオンラインショップ⁨⁩「イーショップ教文館」にて随時更新しておりますので、「購入サイトへ」ボタンよりご確認いただくか、「商品について問い合わせる」ボタンから実店舗へ直接お問い合わせください。 「発売年月」は出版社からの案内に基づいて記載しておりますが、発売日は予告なく変更・遅延となる場合がございます。あらかじめご了承ください。