聖書の選び方

講座1時限目

聖書は結局どれを買えばいい?

初めて選ぶ聖書は何がいいか

数ある聖書のなかで、どれを選べばいいかというご質問をお客様からよく受けます。本来はご来店いただいた上で、実物を手にしながらご利用用途にしたがってお選びいただくのが一番いいのですが、今回はインターネット上でも、聖書の選び方について、お店でご案内する口上を元にお話しさせていただきます。

ポイント1:「新共同訳」

日本のキリスト教は大きく分けてカトリックとプロテスタントに教派がわかれますが、新共同訳聖書はどちらの教派でも使われています。新共同訳はカトリックとプロテスタントの研究者が「共同」で翻訳した聖書だからです。つまり、もしたまたま礼拝に参加した近くの教会がカトリックでもプロテスタントでも、使われる聖書は新共同訳聖書である場合が多いのです。ただし例外もありますので、参列される教会の牧師さんや責任者の方にどの日本語訳の聖書を使っているかお確かめになったほうがよろしいでしょう。(注1)

ポイント2:「旧約・新約聖書が一緒になっているもの」

キリスト教では「旧約聖書」「新約聖書」のどちらも聖典とされています。礼拝はもちろん、教義や礼拝の中核となる部分に旧約、新約どちらも深く関わってきます。例えば「救世主(メシア)到来の預言」は旧約聖書に書いてあります。その預言の成就が新約聖書に書かれた「イエス様の出現」であるとするのがキリスト教です。また、礼拝の中で旧約聖書の「詩編」が朗唱されることも多くありますので、旧新約聖書が1冊になったものをおすすめしています。(注2)

ポイント3:「小型聖書」

当店としては、「小型聖書」をおすすめしています。
ミニ版聖書もありますが、旧約・新約聖書が一緒のものは1万円強とお値段が高くなります。
また当然ながらミニ版は、印刷された文字の大きさもとても小さい!ご年配の方には、文字が小さすぎてとてもおすすめできません。その反対に、大きな聖書を買ったけど、重くて本棚から出すのがおっくう…なんてことになったらもったいない!
コストパフォーマンスもいい小さな聖書を携帯して、時々開いて御言葉を身近に感じてほしいと思います。(注3)

おすすめ聖書①:「新共同訳 小型聖書(NI44)

まったく初めて聖書をお選びの方には「新共同訳で旧約・新約聖書が一緒になっている小型の聖書」がおすすめです。店頭で人気の手ごろなお値段で、持ち歩きしやすい文庫本サイズ「新共同訳小型聖書(NI44)」などはいかがでしょう?
新共同訳は、1987年に刊行された聖書ですが、現在日本の8割近い教会やミッションスクールで使用されており、個人で読むのにはもちろん、キリスト教の礼拝などに参加する機会が訪れた時にご利用になれる可能性が高いです。

おすすめ聖書②:「聖書協会共同訳 小型聖書(SI44)

2018年末に日本聖書協会が発行した「聖書協会共同訳」の「小型聖書(SI44)」。こちらの聖書をお勧めするのは内容が「最新」だからです。
「聖書なんてどれも同じじゃないの?」と思っているあなた!実は新しい翻訳には、新しい学問的成果が反映されています。最新の科学技術によって考古学的調査が進み、本文研究(ヘブライ語やギリシャ語で書かれた聖書原典の研究)も進歩していることから、明らかに誤っている訳なども訂正されているのです。

注1)翻訳については、詳しくは2時限目の「聖書の「翻訳」の違いについて」をご覧ください。
注2)旧約聖書・新約聖書の違いについては、3時限目の「ざっくり概論!聖書の構成について」をご覧ください。
注3)聖書のサイズは出版社に関わらず、主に大型(=A5サイズ)、中型(=B6サイズ)、小型(A6サイズ)と区分されます。
大型:A5サイズ 左右148x天地210mm
中型:B6サイズ 左右128x天地182mm
小型:A6サイズ 左右105x天地148mm(文庫本サイズ)