
毎年、クリスマスシーズンには各出版社が新刊を用意してくるのですが、今年ナルニア国でおススメしているのはこちらの2作品です。いずれも海外の翻訳作品ですがイラストは日本人画家が手がけていて、現代風でありながら決してギラギラしていないところがナルニア国との相性もよい作品。1冊ずつご紹介します。
まずは絵本『クリスマスのくつした』。こちらは『ムギと王さま』の作家エリナー・ファージョンが1957年に発表した詩集の中の1篇で、暖炉の前につるしたクリスマスのくつしたに何が届くかしらとワクワクする小さな子どもの胸の高鳴りが、ページをめくるごとに感じられる美しい絵本です。くつしたの中のプレゼントは豪華なものではないけれど、お人形も絵本もビーズもお菓子も、素朴さゆえに贈り主の愛情の深さがよりストレートに伝わります。世界中の子どもたちが、穏やかな眠りのあと、朝になってクリスマスのくつしたの中にこんな愛らしいプレゼントを見つけられる幸せが得られることを願わずにはいられません。
 そうそう、この本にはページの付け方にもちょっとしたクリスマスらしい工夫があるので、ぜひ手に取ってごらんくださいね🎄 今なら、翻訳者・石津ちひろさんと画家・ほりかわりまこさんのダブルサイン入り書籍を販売中です。詳しくはナルニア国日記をご覧ください。
もう1冊は幼年童話『ちいさなクリスマスツリー』。この本も原書の刊行は1943年という児童文学の古典的作品です。作者は『木馬のぼうけん旅行』を書いたアーシュラ・ウィリアムズ! こんなにかわいらしいクリスマス・ストーリーを書いていたとは知りませんでした。どうして今まで翻訳されなかったのかしら?
 貧しい農夫が子どものために森から切ってきたちいさなクリスマスツリーが、家族を喜ばせようと植木鉢から飛び出して、雪の森へ冒険に出かけるというお話。森で出会いを重ねるごとに素敵な飾りを手に入れるのですが、そのたびに大事な緑の葉を少しずつなくしていってしまい……。丸裸になった自分の姿に呆然とするツリーの姿には、読み手の心も激しく揺さぶられます。でも大丈夫! 結末は素敵なハッピーエンドですので、どうぞ安心して読んでくださいね。
 この作品は、新刊刊行記念パネル展を近日中に開催の予定で、その折には翻訳者の尾崎愛子さんと、イラストレーターの嶽まいこさんのダブルサイン入り書籍も販売の予定です。次なる情報をどうぞお楽しみに!
石津ちひろさん&ほりかわりまこさんダブルサイン入り書籍、限定20冊!
 『クリスマスのくつした』エリナー・ファージョン詩/石津ちひろ訳/ほりかわりまこ絵/のら書店 1650円(税込)
 ⇒こちらの本には、出版社特製・非売品のクリスマスカードも封入されています。
『ちいさなクリスマスツリー』アーシュラ・モリー・ウィリアムズ作/尾崎愛子 訳/嶽まいこ 絵/岩波書店 1650円(税込)
 ナルニア国の入口右手の壁にコーナーがあります🧦
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