日中の日差しはまだ厳しい日もありますが、朝晩はだいぶ涼しく秋の気配が感じられるようになってきました。最近は暑いか寒いか極端な天候で、秋や春といったやわらかな季節を楽しむ時間が短くなっているように思います。今のうちに秋を満喫しなくては！と、ちょっと早めですが様々な“色づく秋”の本を集めてみました。一足早い紅葉や秋の実りを絵本でお楽しみください。
◆おススメの絵本
『くんちゃんはおおいそがし』ドロシー・マリノ作／まさきるりこ訳／ペンギン社 1045円（税込）
『にぐるまひいて』ドナルド・ホール文／バーバラ・クーニー絵／もきかずこ訳／ほるぷ出版 1540円（税込）
『かえでの葉っぱ』D.ムラースコーヴァー文／関沢明子 訳／出久根育 絵／理論社 1980円（税込）
『ナミチカのきのこがり』降矢なな作／童心社 1430円（税込）
『ばばばあちゃんのやきいもたいかい』さとうわきこ作／福音館書店 990円（税込）
『14ひきのやまいも』いわむらかずお作／童心社 1320円（税込）
9月の新刊、エズラ・ジャック・キーツの美しいコラージュ絵本『きょうものはらで』は、表紙・見返しが秋の森の風景で、もみじの葉っぱの赤い色が日本の私たちにはなじみ深い秋を感じさせます。この本のテキストは1800年代後半に詩人のワーズワースが書いたものだそうですが、アメリカの伝統的な数え歌をもとにしたものなので「これはもしかして、あの……」と思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。
私たちが目にするかしないかに関わらず、自然の中には命が溢れています。そんな当たり前のことを、生き物たちの親子の楽し気な会話がさりげなく気づかせてくれるのです。おはなし会が始まったら、こんな本も子どもたちに読んでみたいなぁ……！
『きょうも のはらで』エズラ・ジャック・キーツ絵／石津ちひろ訳／好学社 1760円（税込）
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