2014年1月12日~1月18日入荷分

■ 今週のおすすめ ■ ツꀀ
♪ 絵本 ♪ 5点 ツꀀ
『すぎのきとのぎく』フレーベル館
『あのひのクジラ』ブロンズ新社
『ひとりでおとまりしたよるに』徳間書店
『ぐーぐーぺこぺこ』岩崎書店
『あなたのママはね』岩崎書店 ツꀀ

♪ フィクション ♪ 10点 ツꀀ
『三千と一羽がうたう卵の話』さ・え・ら書房
『パンツマンたんじょうのひみつ』徳間書店
『パンツマンVS巨大トイレロボ』徳間書店
『落語まんが じごくごくらく伊勢まいり』童心社
『オリバーとさまよい島の冒険』理論社
『ムーミン谷の冬 新装版』講談社ツꀀ
『大江戸散歩』理論社
『カレンダー』福音館書店
『源氏物語 紫の結び(三)』理論社
『ヤンとシメの物語』未知谷 ツꀀ

♪ ノンフィクション ♪ 13点 ツꀀ
『育てるちえ』偕成社
『いろんな絵の具で絵をかこう!』フレーベル館
『女の子、はじめます。』小学館
『ホームヘルパー犬ミルキー』国土社ツꀀ
『100円グッズで不思議!面白い! 実験編』理論社ツꀀ
『動物園のひみつ』PHP研究所
『とられる税から私たちの税へ』かもがわ出版ツꀀ
『くらしにつながるノーベル賞』文研出版
『クラゲの秘密』誠文堂新光社
『ぼくはヨハネス・フェルメール』美術出版社
『ふえる人口へる人口』理論社
『ふたりのママから、きみたちへ』イースト・プレス
『明治・大正のかわいい着物モスリン』誠文堂新光社

ツꀀ   ♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 2点 ツꀀ
『うらしまたろう』鈴木出版ツꀀ
『カメレオンと森の怪物 南インド洋の島々のむかしばなし』論創社

ツꀀ ■ 今週のおすすめ ■
ツꀀ ♪♪ 絵本 ♪♪ ツꀀ
=幼児以上= ツꀀ
『すぎのきとのぎく』 やなせ たかし(文・絵) フレーベル館ツꀀ 1200 円   14/01発行(やなせたかしメルヘン図書館)  →広い野原のまん中に、大きな杉の木と野菊がいました。ふたりはお互いが大好きで寄り添って幸せに暮らしていました。ところがある日、嵐がやってきて…。 ツꀀ

『あのひのクジラ』 ベンジー・デイヴィス(文・絵)村上 康成(訳)  ブロンズ新社ツꀀ 1400 円 14/01発行  →ノイはお父さんと6ぴきのねこと海の側で暮らしていた。嵐の翌朝、ノイは浜辺でくじらの子どもが打ち上げられているのを見つける。こっそり家に運んだが…。 ツꀀ

『ひとりでおとまりしたよるに』 フィリパ・ピアス(文)ヘレン・クレイグ  (絵)さくま ゆみこ(訳) 徳間書店ツꀀ 1400 円 14/01発行  →エイミーはおばあちゃんの所へ初めてひとりでお泊りに行くことになりました。かばんには宝物が3つ。夜になって寂しくなったエイミーは、ひとつ目の宝物を取り出します。 ツꀀ

『ぐーぐーぺこぺこ』 中村 陽子(文・絵) 岩崎書店ツꀀ 1300 円 14/01発行  (えほんのぼうけん)  →お腹をすかせたオオカミ。留守番の子ねこたちを連れ出して食べようとしますが、やんちゃな子ねこに振り回されて、子守りをするはめに…。ツꀀツꀀ

『あなたのママはね』 ケリー・ベネット(文)デイヴィッド・ウォーカー(絵)  福本 友美子(訳) 岩崎書店ツꀀ 1100 円 14/01発行  →あなたのママはね、ぽちっとしたおめめでかみはふわふわ、あなたにそっくりね…。おばあちゃんがアルバムを見ながら孫に語る「ママ」のおはなし。

ツꀀ ♪♪ フィクション ♪♪ ツꀀ
=小学校中学年以上= ツꀀ
『三千と一羽がうたう卵の話』 ジョイ・カウリー(文)デイヴィッド・エリオ  ット(絵)杉田 七重(訳) さ・え・ら書房ツꀀ 1400 円 14/01発行  →養鶏場のひとり息子ジョシュのペットは年老いためんどりのセモリナ。セモリナはジョシュにだけ人間の言葉を話す。少年とセモリナと家族の温かな交流を描いた物語。 ツꀀ

『パンツマンたんじょうのひみつ』 デイブ・ピルキー(文・絵)木坂 涼(訳)  徳間書店ツꀀ 800 円 14/01発行(スーパーヒーローパンツマン1)  →03年刊の軽装版。 ツꀀ

『パンツマンVS巨大トイレロボ』 デイブ・ピルキー(文)木坂 涼(訳)  徳間書店ツꀀ 800 円 14/01発行(スーパーヒーローパンツマン2)  →03年刊の軽装版。 ツꀀ

『落語まんが じごくごくらく伊勢まいり』 桂 文我(文)久住 卓也(漫画)  童心社ツꀀ 1200 円 14/01発行  →大阪の喜六と清八は大阪から伊勢参りに行くことに。ふたりの珍道中を四代目桂文我の文で漫画にしたもの。 ツꀀ

『オリバーとさまよい島の冒険』 フィリップ・リーヴ(文)セアラ・マッキンタ  イヤ(絵)井上 里(訳) 理論社ツꀀ 1600 円 14/01発行  →冒険家の両親に育てられたオリバー。ところがある日、その両親がいなくなってしまった。両親を探すがめに海の冒険に出かけるオリバーは、海の仲間たちに出会う。

『ムーミン谷の冬 新装版』 トーベ・ヤンソン(文)山室 静(訳) 講談社ツꀀ  620 円 14/01発行(講談社青い鳥文庫) ツꀀ =小学校高学年以上= ツꀀ 『大江戸散歩』 香月 日輪(文) 理論社ツꀀ 1100 円 14/01発行  (大江戸妖怪かわら版)  →異界から落ちてきた少年雀は、妖怪都市の大江戸でかわら版記者として活躍する。大江戸での雀の姿を6つの短編オムニバスで描く。 ツꀀ

=中学以上= ツꀀ
『カレンダー』 ひこ・田中(文) 福音館書店ツꀀ 1600 円 14/01発行  →私は時国翼、13歳。両親は小さい頃に亡くなってばあと暮らしてる…。92年福武書店、95年講談社文庫刊の新装版。「忘れたころのあと話(2013年)」は書下ろし。 ツꀀ

『源氏物語 紫の結び(三)』 荻原 規子(文) 理論社ツꀀ 1700 円 14/01発行  →女三の宮の降嫁が源氏の君を悩ませます。そして、それは紫の上との関係にも変化をもたらしました…。シリーズ完結。人間観察の鋭さを感じます。

ツꀀ 『ヤンとシメの物語』 町田 純(文) 未知谷ツꀀ 2400 円 14/01発行  →猫のヤンの家をコツコツと突いていた鳥のシメ。やがてふたりは友人となる。クマのおじいさん、元気なニワトリ、やせた牛…。森の生き物たちが織り成す物語。 ツꀀ

♪♪ ノンフィクション ♪♪ ツꀀ
=小学校低学年以上= ツꀀ
『育てるちえ』 成島 悦雄監修(文) 偕成社ツꀀ 2400 円 14/02発行  (動物のちえ3)  →オスが口の中で卵を育てるスジオテンジクダイ、名演技で巣から敵を遠くに導くコチドリなど、生き物が卵や赤ちゃんを守る工夫と知恵を写真で紹介。 ツꀀ

=小学校中学年以上= ツꀀ
『いろんな絵の具で絵をかこう!』 フィオナ・ワット編(文)結城 昌子(訳)  フレーベル館ツꀀ 3800 円 13/12発行(きょうからアーティスト1)  →アクリル絵の具、インク、パステル、オイルパステル、クレヨンなどの画材を使った作品を紹介。★の数で低中高学年向きの目安表示。 ツꀀ

『女の子、はじめます。』 北村 邦夫(文) 小学館ツꀀ 900 円 14/01発行  (入門百科+)  →初めての月経、おっぱいがふくらむ…9~13歳前後の思春期の女の子の心と体の悩みや疑問に答えてくれる一冊。監修:北村邦夫 ツꀀ

『ホームヘルパー犬ミルキー』 井上 夕香(文) 国土社ツꀀ 1300 円 14/01発行  →子犬の時代に虐待を受けたミルキーが日本初のホームヘルパー犬となり、その生涯を閉じるまでを描く。監修:川崎芳子 ツꀀ

『100円グッズで不思議!面白い! 実験編』 工作・実験工房(文) 理論社ツꀀ  2800 円 14/01発行(100円グッズでできる工作&実験ブック2)  →クリアファイルでコップ釣り、ミニミニ入浴剤ロケット、巨大シャボン玉、針で割れない風船など100円ショップで手に入るものでできる工作や実験を22紹介。 ツꀀ

『動物園のひみつ』 森 由民(文) PHP研究所ツꀀ 3000 円 14/02発行  →動物が逃げないのはなぜ?閉園後の夜や休みの日の動物、飼育員の一日に密着など、動物園のさまざまな舞台裏を写真と文章で紹介。

ツꀀ =小学校高学年以上= ツꀀ
『とられる税から私たちの税へ』 三木 義一監修(文) かもがわ出版ツꀀ  2500 円 14/01発行(税ってなに?1)  →税の歴史、種類、集め方まで税について紹介するシリーズ。本書はイギリス、アメリカ、フランス、日本の税の歴史を追いながら、税の今とこれからを分かりやすく解説。 ツꀀ

『くらしにつながるノーベル賞』 若林 文高監修(文) 文研出版ツꀀ 2800 円   13/12発行(ノーベル賞の大研究)  →携帯電話にも繋がっていったマルコーニの無線通信装置開発など、暮らしに関わるものの開発や発明でノーベル賞を受賞した人々の業績を紹介する。 ツꀀ

『クラゲの秘密』 三宅 裕志(文) 誠文堂新光社ツꀀ 2200 円 14/01発行  (子供の科学・サイエンスブック)  →身近にみられる様々なクラゲをカラー写真で紹介。その不思議な生態も解説。自宅でのクラゲの飼い方も紹介。

ツꀀ 『ぼくはヨハネス・フェルメール』 林 綾野(文)たんふるたん(絵)  美術出版社ツꀀ 1500 円 14/01発行  →ぼくはヨハネス・フェルメール。1632年10月31日オランダの小さな町、デルフトに生まれました…。フェルメールの暮らした街、家族、絵画への思いを史実をもとに描いた絵本。 ツꀀ

『ふえる人口へる人口』 鬼頭 宏(文) 理論社ツꀀ 2800 円 13/12発行  (世界と日本の人口問題)  →なぜ人口が増えたり減ったりするのか?人口の増減が国の発展とどう関係するのか?を考えるために、人口に関する様々な問題や話題を写真を使いわかりやすく解説。 ツꀀ

=中学以上= ツꀀ
『ふたりのママから、きみたちへ』 東 小雪(文) イースト・プレスツꀀ 1300 円   13/12発行(よりみちパン!セ)  →2013年ディズニーランドで結婚式を挙げた女性カップルが、将来生まれるかもしれない子どもに向けてメッセージを綴る。国際的な同性婚法の流れや家族やパートナーシップの自由についても考える。共著:増原裕子 ツꀀ

『明治・大正のかわいい着物モスリン』 似内 惠子(文) 誠文堂新光社ツꀀ  2000 円 14/01発行  →明治時代に初めて輸入され、その後日本でも大量生産されたモスリン。懐かしくて可愛い様々なモスリンの柄をその歴史と共に、カラー写真で紹介。 ツꀀ

♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪
ツꀀ =幼児以上= ツꀀ
『うらしまたろう』 こわせ・たまみ(文)高見 八重子(絵) 鈴木出版ツꀀ  1100 円 14/01発行(たんぽぽえほんシリーズ)  →童謡、歌曲、合唱曲も手がける著者による文章の日本の民話。 ツꀀ

=中学以上= ツꀀ
『カメレオンと森の怪物 南インド洋の島々のむかしばなし』 川崎 奈月編  (文)川崎 奈月(絵)川崎 奈月(訳) 論創社ツꀀ 2400 円 14/01発行  →南インド洋の島々、マダガスカル、レニオン島、モーリシャス、コモロ諸島の昔話32話を収録。

ツꀀ ■ 今週の一冊 ■    

今週の一冊は『源氏物語 紫の結び(三)』です。

 荻原規子さんによる「源氏物語」これにて完結です。いや、こんなにすっきりと読み終えることができたなんて、夢のようです。  荻原さんのねらいは、達成されたといえるでしょう。スピード感をもって読めるように、というねらいです。

 源氏の君がちょっと紫の上に対して、おろおろする様子がおかしくて、逆に紫の上の堂々した態度がかっこよくてステキでした。その肝となる人物が女三の宮。彼女の降嫁問題に、右往左往する源氏の君の  姿が、真剣なだけに、コミカルに見えてきます。

 人物描写、風景描写、実に細やかです。千年前の人も、今の人も、心の動きには変わりはないことが伝ってきます。 造本もすてきです。大事に読みたくなる。

 あとがきに荻原さんが“中の品”の逸話をまとめた「蔓花の結び」や、孫世代の「宇治の結び」を編んでみたいと書かれていますが、ぜひ読みたい!!  ぜひ、荻原さんに「源氏物語」のほかの話も、紡いでほしいと思います。そして、できたら清少納言「枕草子」とか、「和泉式部日記」「更級日記」  なんて作品も手がけてほしい…と夢想します。

 ともかく、全3巻で「源氏物語」が読めるのです。なんとなく億劫がっていた方にこそ、読んでみてほしいです。また『空色勾玉』や、最近の「RDG レッドデータガール」シリーズを愛読している中高校生にも、荻原さんを通して日本の古典の世界に触れてみてほしいと思います。 (す)