
【たくさんのふしぎ40th】🤔 (2003年1月号)
『水のかたち』
増村征夫 文・写真
福音館書店 刊
2025年4月5日 発行
1430円(税込)
40ページ
水がつくりだす、美しいかたち
水は季節や気温によって様々にかたちを変えます。中には特殊な条件がそろった環境下でのみ見ることができるものもあります。本書はそんな水のかたちを収めた一冊。著者の増村征夫さんは小さいときから雨を降らせる雲の中はどのようになっているのだろうかと疑問を持っており、山に登り、雲のかかった山中で水滴の作りだす美しさに触れたのだそうです。増村さんのレンズが映し出す世界はどれも美しく、自然の神秘を実感します。
私のお気に入りの1枚は「霧氷の花」。気温が氷点下になった時に起こる現象で、空気中の水蒸気が樹木に付着、凍結することでまるで白い花が咲いたように輝きます。物語の世界に迷い込んがような幻想的な光景です。また、水の流れが凍った様子も、オブジェのようで素敵でした。歯のように固まった氷や、水辺にある木の枝から垂れ下がったつららの形がそれぞれ個性的です。
そのほかの写真もどれも素晴らしいものばかりですが、ある特定の条件でしか見ることができない貴重さ、気温が上がってしまうと溶けて見えなくなる儚さがきっとそのように感じさせるのでしょう。水が見せるいろいろな姿をぜひ本書でご堪能ください。
本書は、自然科学の楽しさを子どもに伝えようと、「たくさんのふしぎ」創刊40周年を記念して限定出版された8冊のうちの1冊です。ほかに『重さと力 科学するってどんなこと?』や『ぼくの算数絵日記』、『まぼろし色のモンシロチョウ 翅にかくされた進化のなぞ』、『虫の生きかたガイド』、『熱はつたわる』、『風はどこからくるのだろう』、『ぼくの影をさがして』があります。タイトルをクリックすると、ナルニア国スタッフによる紹介文をご覧いただけます。(ほ)
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