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今年の3月に第1弾『たらふくまんま』『ポンちゃんはお金もち』の2冊からスタートした、こぐま社の幼年童話シリーズ“こぐまのどんどんぶんこ”に新しい2冊が加わりました。アジアの昔話から『りこうな子ども』と、創作の『にわとり城』です。

『りこうな子ども』は、以前福音館書店より刊行されていた『アジアの昔話』(全6巻)のシリーズに入っていた3つのお話を再構成したものです。インドネシア、ネパール、インドの昔話は、どれも賢い子どもが知恵を使って物事を見事に収めるお話で、読んでいて思わず快哉をあげてしまいます。『にわとり城』は、『かぎのすきな王さま』(童心社・刊/現在は絶版)の中の1話を独立させたものです。旅に出た息子が迷い込んだ森の中で魔物となぞなぞ対決をするという、どことなくヨーロッパの昔話を思わせるお話は、ハラハラドキドキのストーリーで読者を結末まで引っ張っていきます。本を読むのが得意でない子も無理なく楽しめる“こぐまのどんどんぶんこ”、ぜひ子どもたちにおススメください!

『りこうな子ども アジアの昔話』松岡享子 編・訳/下田昌克 絵/こぐま社 1200円+税
『にわとり城』松野正子 作/大社玲子 絵/こぐま社 1200円+税