児童図書館研究会から2冊の本が刊行されました。1冊は『乳幼児おはなし会とわらべうた』(1500円+税)、もう1冊は『子どもの本から平和を考える』(1250円+税)です。
最近、ナルニア国の定例のおはなし会も赤ちゃんの参加が多くなってきて、絵本やおはなし(ストーリーテリング)の前段階の会が必要だと感じるようになりました。これは図書館でも同じ状況にあるそうで、乳幼児向けのおはなし会が盛んに行われるようになっています。そんなおはなし会担当者(だけでなく、子どもにかかわる人みんな)にとって、とても嬉しい本が出ました。長年わらべうたの実践をされてきた落合美知子さんの『乳幼児おはなし会とわらべうた』です。肉声で語りかけることの大切さや、言葉を育てるわらべうたの力を改めて教えられる本です。わらべうたの歴史や力を十分に理解して、私たちもこれからの活動に取り組みたいと思いました。
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『子どもの本から平和を考える』は単なるリスト本ではなく、山花郁子さんの講演録を中心に機関紙「こどもの図書館」に掲載された文章をまとめたものです。戦争を描いた本はそれだけで重たいものなので、子どもに手渡すのを躊躇する方もいらっしゃるでしょう。ただ、実際の戦争を経験した世代がいなくなっていく中で、戦争と平和を自らの問題としてとらえられるかは大人にとっても大きな課題です。まずは自分の問題として、子どもの本から平和を考えてみてはいかがでしょうか?