tsuki-yan
こちらの2作品、今日サイン本が届いたものです。絵本『月のしかえし』(1400円+税)は翻訳者の猪熊葉子さんのサイン入り、YA作品の『彼の名はヤン』(1300円+税)も翻訳者の上田真而子さんの押印付サイン本です。サインはこんな感じ(↓)―いずれも限定10冊です。
※遠方でご希望の方には着払いでお届けもします!

moon
猪熊先生~、もっと大きく書いてくださってもよかったのに…と思うくらいの、とっても控えめなサインでした。でも字が美しいとそれだけでも嬉しい!
『月のしかえし』は、ファンタジー作家で短編の名手でもあるジョーン・エイキンの作品です。形は絵本ですが文章の量はかなり多いので、読めるとしたら小学校中学年くらいかしら?と思います。バイオリンがうまくなりたい少年が、不思議なお告げに従って月に願いをかけました。ところがそのために月の怒りをかって…。音楽の持つ力が物語の鍵ともいえる、秋にぴったりの美しい絵本をどうぞお楽しみください。ちなみに、画家のアラン・リーは「指輪物語」の表紙の絵なども描いている、幻想的な絵を得意とする画家です。

yan
『彼の名はヤン』は、ドイツの作家イリーナ・コルシュノフの傑作です。第2次大戦中、ナチスがユダヤ人を迫害したのはよく知られた話ですが、実は侵攻したポーランドでもポーランド人を“下等人種”として差別していたというのは、知らない方もいるかもしれません。主人公のドイツ人少女レギーネは、ポーランド人の青年ヤンと恋におちますが、それは許されない恋でした。やがて逮捕され引き離される二人…戦争が人々の心に何をもたらすのか、戦後70年を迎えようとする今、この作品を通してもう一度読み直し・考え直したいものです。