大変お待たせいたしました。本日、赤羽末吉生誕110年記念復刊の最後の1冊『いしになったかりゅうど』が入荷しました。これで福音館書店からの復刊5点がそろいました。大人気で品切れになっていた「おへそがえる・ごん」の3冊箱入りセットも再入荷しましたので、かわいい市松模様の箱に入ったごんをお求めになりたい方は、今すぐナルニア国までご連絡ください(笑)
『いしになったかりゅうど』は、『スーホの白い馬』と同じくモンゴルの昔話です。この物語は再話をされた大塚勇三さんもとても気に入っていらしたとのことで、今回の復刊を奥様も大変喜んでいらっしゃると伺いました。復刊になって本当によかった!

スーホが草原の物語だとすれば、これは高く深い山と森の物語です。そこでは人間はちっぽけな存在で、大きな自然の脅威にはとても太刀打ちできません。それでも人々を恐ろしい災難から救ったのはたった一人の優しく誠実な若者の心だったことに、人間の善性に対する大いなる信頼を見ることができると感じるのは私だけではないと思います。
赤羽末吉さんの絵には力強さと華やかさがあり、この大判の絵本画面いっぱいに壮大な景色が広がることも魅力です。今しか手に入らないこの限定復刊の絵本を、皆さまぜひお求めください。

←大塚勇三さんの特集が組まれた「こどもとしょかん165号」(710円+税)もまだ在庫があります。

『いしになったかりゅうど モンゴル民話』大塚勇三再話/赤羽末吉画/福音館書店 1400円+税