chibaehon
さる6月16日にナルニア国でご講演いただきました千葉茂樹さん翻訳の科学絵本を2冊ご紹介します。千葉さんという方は本当に目の付け所が面白い!私のように普段は科学にあまり関心がなく、どちらかというと避けてしまうような者でも「なんだか面白そう」と、つい手に取ってしまう作品が多いのです。1冊は『グーテンベルクのふしぎな機械』、15世紀に活版印刷を発明したグーテンベルクがどのように印刷技術を確立したかを、当時の人々の暮らしも交えて描いていきます。科学が苦手な人はテキストの難しい部分は適当に読み飛ばしてください(千葉さん、すみません!)。でもどことなくブリューゲルを思わせる絵がステキで、歴史好きな人にはとても面白い作品だと思いました。これを読むと世界に数冊しかないという「グーテンベルク聖書」が見てみたくなります。そして、もう1冊は千葉さんがずっとシリーズで翻訳をされている科学絵本の最新刊『いしのはなし』、とてもキレイな絵本です。生成から人間がどのように石を利用してきたかなどにも触れた知識絵本です。どちらの作品も文学性と科学性がバランスよく描かれていて、それが多くの人に「面白い」と思わせる要因だと思いました。面白くてためになる、千葉茂樹さん翻訳の知識絵本をぜひどうぞ!