Rey&Lobel

日本でも近年、古い時代に出版された絵本の復刊が目立ちますが、それは外国でも同じようです。最近入ってきた“Dover Children’s Classics”というシリーズの中に、アーノルド・ローベルとH.A.レイの二人の作品をいくつかまとめた本がありました。
ローベルの本には全部で4作品が収録されています。「4ひきのりっぱなこぐま」「いたずら王子バートラム」「いろいろへんないろのはじまり」、もう1作は邦訳がない“The Man Who Took the Indoor Out”という作品。H.A.レイの本には「ガブリエリザちゃん」「なにをかこうかな」と、もう1作邦訳のない“Tit for Tat”と、最後に文字のない小品“Zebrology”の4作品が収められています。ローベルもレイも絵本作家の王道だなぁと改めて感じるのは、英語が読めなくても物語(ストーリー)が絵を見てわかるというところ。特にレイの本の最後に載っている“Zebrology”なんて、もしかしたらこんなことがあってシマウマって生まれたのかも…と、こちらもつい妄想してしまいそうな楽しいお話です。英語でしか読めないけれど、英語が読めなくても楽しめる(!)ローベルとレイの作品集を、ぜひ手にとってご覧ください。

“The Arnold Lobel Treasury”“The H.A.Rey Treasury of Stories” いずれも2400円+税