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9月に入荷した“トクマのゴホン・サイン本”は、谷口由美子さん訳の『ローズの小さな図書館』です。ローラ・インガルス・ワイルダーの作品の翻訳者でもある谷口さんの翻訳で“ローズ”とくれば、「もしかして、ローラの娘のローズの話!?」と早合点する方がいそうですが、これは全く別のローズのお話です。
物語の舞台は1930年代半ばのアメリカ―家族のために年齢を偽って移動図書館の運転手をする14歳の少女ローズから始まり、彼女の息子、孫、ひ孫へと物語がつながっていきます。作者のあとがきに「本がどんなふうにわたしたち家族の人生に影響を与えてきたか、そんなことを書こうと思いつきました」とありますが、“本”を愛する人には一つ一つのエピソードが、たまらなく切なく胸に迫ってくることでしょう。物語の中に登場する“本”を読んだことがある人は、そのタイトルを聞くとまた嬉しくなること間違いなしです。読書の秋にぴったりの1冊、今なら翻訳者の谷口由美子さんの「ローズの友へ」というメッセージが入ったサイン本が限定5冊あります!この機会にぜひ、素敵なローズの物語に出会ってください。

『ローズの小さな図書館』 ウィリス・キンバリー・ホルト作/谷口由美子訳/徳間書店 1600円+税