今日から新年度がスタートしました。
既に東京の桜は枝先からはらはらと淡いピンクの花びらを落としていますが、このページをご覧の方の中にはようやく蕾が膨らみかけたという地域もあることでしょう。いつどんな時も太陽が昇って朝が来るように季節もまた巡ってきます。

3月は東日本大震災から10年を迎えたこともあり、「pick up」で取り上げた書籍にはあらためて命の尊さを問う作品が並んでいます。あの日を境に非日常を生きることになった人々の精神の佇まいに読者ははっとさせられることでしょう。大切なものはなにか、守るべきものを手に心にしっかりと掴んでいるかーー。
「他者に存在や才能を見込まれることは幸福である」とは、先日お話をうかがったある方の言葉です。互いに相手を認め、その多様な個性や意見を尊重し合う。そうした関係性を深く築くことが、ひいては自分にとっての大切なものを見極める契機となるのではないでしょうか。

※タイトルをクリックするとそれぞれの掲載ページにとべます。

《3月2日掲載》
カラスのいいぶん 人と生きることをえらんだ鳥
あしたの幸福
ナナはセラピードッグ

《3月9日掲載》
フクシマ 2011年3月11日から変わったくらし
大切な人は今もそこにいる ひびきあう賢治と東日本大震災
ルース・ベイダー・ギンズバーグ

《3月16日掲載》
福島に生きる凛ちゃんの10年 家や学校や村もいっぱい変わったけれど
バンビ 森に生きる

《3月23日掲載》
おねぼうさんはだあれ?
草木鳥鳥文様
町にきたヘラジカ

《3月30日掲載》
46歳で父になった社会学者

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